SCMが台頭してきた背景には、経済の行き詰まりや長引く景気の低迷がある。右肩上がりの経済状況ならば、売れ残りが多くても、返品が重なっでも、過剰在庫でコストがかさんでも、とりあえず数字を上げることができた。売上がすべてを覆い隠してくれたからだ。だが、現在はそうではない。「サプライヤー〜メーカー〜卸〜小売〜消費者」の各段階で発生していたムダを排除し、コストを抑えて、全体の効率化を図らなければ、顧客満足度は下がり、企業は淘汰される。ファッション業界は流行のサイクルが短いため、トレンドを取り入れることを優先させ、生産性や効率を軽視しがちだったが、各段階でのビジネスプロセスを効率化すれば、逆にトレンドや店頭での売れ行きを反映した商品開発、品揃えが可能となり、顧客の満足度も上がる。