沖縄旅行のときに食べておきたい沖縄料理

2011-07-23

ウチナーグチ(沖縄の方言)には、食後のあいさつがふた通りある。おいしい料理をご馳走になったと思ったら「クワッチーサビタン」(ご馳走さま)、滋養があるとか薬効が高いものをいただいたと思ったら「クスイナイビタン」(薬になりました)というのだ。クスイは薬。身体にとりいれられた食べ物が、血となり肉となるという、「薬食同源」の思想が、昔から生活に根づいているわけだ。この食が薬につながる、という考え方は中国伝来のものだといわれているが、いまだに、薬餌効果のようなものを頭の隅っこにおきながら料理をつくっている主婦は多い。たとえば、季節の変わり目などで家族に疲れがみえたとき、あるいは風邪ぎみのとき。ふだんはトンカツやカレー、グラタンなど全国共通の料理を並べる、比較的若い主婦でも「よし、今夜はチムシンジにしよう」などと考える。チムとは豚のレバーで、シンジとは煎じるようにつくった汁物を意味する。もっともポピュラーな薬膳料理といっていい。スーパーでもデパートでも、肉売り場には「シンジパック」と銘打ったレバーと赤身肉のセットが大小並べられている。赤身には「グーヤ」とこれまた方言名が表示されているが、ウデやモモ肉をさす。小さな子供やお年寄り向けには、グーヤより柔らかいヒレ肉を合わせることもある。パックではなく、専門店でレバーに加えて「マーミ」とよぶ腎臓やタキマーミ(腸臓)に赤身を取り合わせるのは、ベテラン主婦だ。このような、昔から伝わる沖縄の食べ物を沖縄旅行のときに心ゆくまで楽しみたい。