「サマンサタバサ」この名はミステリーです。いままでブランド名の由来について、一度も語ったことはないのですか、往年のアメリカのテレビドラマ『奥様は魔女』の魔法使いの母娘にちなんだ、とどこかで書かれたこともあります。またある人は「サマンサ・タバサ」というイタリア人デザイナーの名前から来ているとどこかで言っています。どちらもブランド名の本当の由来ではありませんが、あえて答えは明かしてはいません。これからサマンサタバサが70年、80年、100年と続いていったとき、その閉じているふたを開ければいいかなと思っているのです。もちろん私のなかではちゃんとした由来はあるのですが、それまではミステリーのまま。「語るべき歴史」ができるまでは、明かすつもりはありません。現在、ブランドはボーダレスの時代に入って、老舗偏重主義からはずいぶん変わって来たとはいえ、それでも私がこのブランドを始めたころは、世界と本気で戦うには、ブランド名会社名ひとつとっても、こうした決意が必要だったのです。「サマンサタバサジャパンリミテッドという社名には、世界を目指すという強い意志が込められている」