大量の抗がん剤は、免疫力を根こそぎ奪ってしまう

2010-12-21

私の中に抗がん剤治療に対する疑念がなかったわけではありません。約三倍から一〇倍の抗がん剤の投与をすると、治療を始めてから二年の時点では、確かに大量の抗がん剤を投与した患者さんのほうが、しない患者さんより、がん細胞は減っています。がん細胞だけに注目すれば、がんはよくなっているということになるのでしょう。しかし、これは患者さん本人の健康状態を無視したものです。がん細胞が消えたとはいえ、患者さんたちの五年目の生存率で見てみると、大量抗がん剤をやっている人のほうが、していない人に比べて生存率は低くなっています。「がんは消えたが命も消えた」というブラックジョークもあるくらいなのです。それはなぜでしょうか。やはり免疫力なのです。大量の抗がん剤は、免疫力を根こそぎ奪ってしまうのです。