合格の余韻

2011-03-22

長男も長女もそれぞれ通っている学校がとても気に入っており、入学以来一度も「行くのがいや」などと言うことなく通っている。Yさん自身は、それほど苦労して子どもを入れた学校について、どう思っているのだろうか?「そうですねえ……。まあ、長男は合格してからすでに六年経ってるわけだし、長女も二年間(インタビュー当時は小六と小二)お世話になっているわけで……。長男が小学二年生のころまではまだ合格の余韻が残っていて、『ウチの子を入れてくださって感謝感激』だったんですけれど……」Yさんは笑いながら、またしばらく視線をテーブルに落とした。「子どもたちはお友だちとも仲良くやっているし、学校も気に入っているから、それが一番で、親の私が文句を言っちゃいけないんですけれどね。でも親の立場から見ると『あら?』って疑問に思うこともありますよね。勉強やお友だち関係や、そのほか学校にまつわる諸々のことで、まるで不満はございませんとは、実は言えないんです。時代が変わったんでしょう。夫も私も自分の母校に息子と娘を入れているわけですが、『私たちのころはこんなじゃなかった』と思わずため息をついてしまうこと、ありますよ」

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