国繊維・アパレル産業

2011-02-17

わが国繊維・アパレル産業の中で、商社の果たす機能と役割は無視できない。紡績や合繊メーカー、機屋からアパレルメーカー、そして小売りに至るまであらゆる流通段階に介在し、糸と織物、ニット、加工生地から最終製品をつなぐオルガナイザー役を果たしているからだ。これらの繊維流通の過程で必要な金融機能や在庫リスクの調整など、かつて商社機能の代表とされた役割も依然小さくない。しかし、いま強く求められているのは素材と製品、国内と海外を結び付けて垂直的な一貫ビジネスに仕上げるオルガナイザー機能であり、それを支える情報発信機能だ。かつてわが国の輸出産業をリードした繊維貿易は、85年秋のG5以降の円高の高進で一転して輸入が輸出を上回る入超国に転換し、いまや繊維の入超幅は200億ドルを超えるまでになっている。商社も輸入取引の大きな推進役を担う。