先端トレンドを取り入れたコア商品

2011-06-20

「スキニージーンズ」に代表される先端トレンドを取り入れたコア商品や、「デザイナーズ・インビテーション・プロジェクト」のような新たな取り組みによって開発された商品だ。R&D担当の執行役員、勝田幸宏によれば、「今秋冬向けとして1000点以上のデザイン企画をして、そのうちの300〜500点を厳選、実際に商品化した」と言う。ユニクロはこれら「自慢の」商品を引っさげ、「東京発日本ファッションウイーク」(JFW)に初参加し、一般客向けにファッションショーを披露している。もちろんこれも初の取り組みである。ともあれ、こうして大変身したユニクロの商品と売場は、大いにサプライズと好感度をもって顧客に受け入れられているようである。その証拠に、06年秋冬商品が投入され出した8月の既存店売上は13.1%、さらに本格的に店頭展開入りした9月12.6%と、久々の2ヵ月連続となる既存店2ケタ増に沸いているのだ。こうした大胆なMD進化を可能にしたのは、05年秋に新設されたR&D(Research&Development=商品開発)本部によるところが大きい。同本部は東京、ニューヨークを中心にパリ、ミラノにもデザインスタジオを置き、文字通りグローバルな体制で企画デザイン、MD開発業務にあたっている。現在、総スタッフ数は約150名だが、店舗大型化等に伴う商品開発体制の見直し、強化の必要性からも、所帯はさらに拡大しそうだ。もちろん頭数だけではない。質的面での人材充実も特筆ものだ。たとえばNYデザインスタジオを預かる前出の勝田は、元・バーグドルフグッドマンの取締役。さらに元・オールネイビー立ち上げ時のトップや、元・バーニーズニューヨークのVMDキャップ、元・プラダのMDトップと、まさに枚挙に暇がないほどの多士済々ぶり。ある意味彼らは、同社最強かつ最重要な知的資産になりつつある。