工場で規格品を大量生産するのとはわけが違う

2011-09-09

自動車や家電製品のように、工場で規格品を大量生産するのとはわけが違います。デベロッパーやゼネコンが、元請けの建築設計事務所に対して、構造設計の担当者を指定してくるのも通常ではありえません。何らかの特別な関係がデベロッパーやゼネコンと構造設計者の間にあり、それがときに圧力として、またあるときはリベートのやりとりとして現れたのでしょう。本来は、デベロッパーなどの発注者と工事を請け負うゼネコン、そして建築設計事務所がよく打ち合わせをし、どの程度までなら品質を保ちながらコストダウンできるのか、十分折衝することが不可欠です。そうした打ち合わせのプロセスを欠いたまま一方的に指示し、圧力を掛ければ、安易な手段に走る輩が出てくることは、十分予想されることです。見る人が見れば、簡単に偽装は見抜けたのが今回の構造設計書や構造図の偽装は非常に単純なもので、見る人が見ればすぐ分かったはずだ、という議論があります。建前論では、構造設計者を外注として使い、建築確認申請した設計事務所はもとより、書類をフリーパスで通した検査機関は職務怠慢といわれて当然です。故意か過失かに関わらず、設計上のミスや問題をチェックするためお金をもらっているのですから、責任を免れることはできないでしょう。しかし、私なら見抜けたかといわれたら、おそらく無理だったと思います。