ごみの中間処理

2011-10-24

日本では昔から市町村が収集したごみは、主として焼却と埋め立てによって処理されてきたが、埋立処分場の確保が困難になってきたので、現在は焼却処理が中心になっている。厚生省の年度統計によれば、一九九五年度のごみの総排出量に対する直接焼却率は七六・二%で、この焼却率は他の国に類がみられないほど高率であるが、国土の狭い日本のごみ処理の特徴であろう。ごみの焼却とは、厨芥(生ごみ)や紙、木、布などの可燃ごみを、酸素の供給のもとに高温で燃焼させて、焼却残澄を灰として取り出すことである。昔から日本で使われてきたごみ焼却炉は、下側にある空気取り込み口の上に、鉄で作った太い棒状の格子(ストーカー)を置き、炉の内部に耐火レンガを貼り、炉体の頂部に煙突を取り付けたものであって、日中の時間だけストーカーの上にごみを放り込んで燃やす焼却炉(バッチ式固定炉)であった。全国的にごみの排出量が急増してきた一九六〇年代ごろから、人口の多い都市では一日を通してごみを焼却しなければ対応できなくなり、バッチ式の固定炉からストーカーを移動しながらごみを攬絆、乾燥させ、二四時間ごみを燃やせる全連続燃焼式、二八時間程度連続してごみを燃やす準連続燃焼式、日中の八時間稼働する機械化バッチ式の炉が開発されて、市町村に設置されてきた。