医学にはたくさんの分野がありますが、美容外科は比較的新しい分野と言えます。しかし、その技術的な進歩のめざましさは、他にひけをとらないどころか、むしろ特筆すべきものがあると言っていいでしょう。美容外科の発祥地はアメリカ、フランスといわれています。早くから女性の地位や権利が確立していたアメリカ、美の追求にかけては世界に名だたるフランス、この両国でまず美容外科が育つだのは当然かもしれません。とくに、この半世紀ほどの間のアメリカの美容外科技術の進歩は本当にめざましいのですが、これが実は戦争と関係があるのです。戦闘には戦傷者がつきものです。爆弾で全身が焼けただれた兵士、銃撃で頭を破壊された兵士、命はとりとめたもののそのままではとても社会に復帰できない人たちの顔や身体を、皮膚移植をはじめさまざまな技術で鮮やかに復元する、これがプーフステック・サージャリー、形成外科と呼ばれるものです。