食中毒は社会問題になる

2010-11-23

食中毒はしばしば大きな社会問題になります。平成十二年の六月には、大手メーカーの牛乳パックに黄色ブドウ球菌が混入、大阪市をはじめ関西一円でじつに一万四千人以上の人が嘔吐や下痢失訴え、メーカーはついに21の工場で乳製品の製造を中止するという大事件が起こりました平成八年五月、大阪府堺市や岡山県邑久町で起きたO157による食中毒の集団発生も、日本中を震撼させました。ご存じのようにこのときは学校給食が原因でしたが、ここでは子どもたちがなぜO一五七に感染してしまったのか、私なりの考えをお話しいたしましょう。O157は、感染性が高く毒性も強い大腸菌の一種です。大腸菌は、名前のとおり大腸に住んでいますが、環境に適応する能力の高い菌で、条件が整えばどこでも繁殖することができます。大腸でも生きられるし、包丁でもまな板でも住み込んで増殖できるのです。そして、堺市や邑久町の事件では、多くの子どもたちの腸に入り感染を起こしてしまいました。