食品容器の安全性

2011-05-02

木村さんの部署が担当する液体容器包装は、カーワックスなどの一部の非食品包装を除き、多くのものが酒や清涼飲料水など、食品が直接充填される1次包装になる。このため、パッケージに使用する素材は、食品の安全性の確保に留意した厳重な措置が講じられている。紙器のパッケージは、基本的に貼り合わせた紙が液体に浸食されないようにラミネート加工が施されている。しかし、ラミネートに使用する樹脂は直接或いは間接的に内容物に接触するので、同社では食品衛生法などの法規制に合致した材料を用い、顧客に安全性を提示している。また、液体包装容器には身体への安全性だけではなく、独特の留意点があるという。「一つは内容物が飲料であることから、パッケージ起因の臭いかつかないように、非常に気を遣っています。もう一点は、内容物が洩れないようにすることです」と木村さんは話す。液体容器包装の臭いの元となるのはインキや樹脂で、既ににおいのしにくい「低臭」のインキや低臭の「樹脂」が開発されており、液体包装容器にはこうした低臭タイプの材料を用いている。「洩れない」という液体包装の絶対条件を満たすためには、製造各工程において洩れをつくらないポイントを特定し、きめ細かい品質管理を行いながら、製品の生産には万全を期しているという。また、この「洩れない」という絶対条件は、液体紙容器の密閉性を意味しており、内容物の賞味期限はこの密閉性によって保持されている。例えば、果汁などは2週間程度、酒では1年という長期間にわたって品質の保持が必要とされているため、容器の密閉性には慎重な設計と製造が必要とされる。

[参考]
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